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朝聴いているラジオから高橋優の『卒業』が流れた。それだけでなんか嬉しくなって、眠くて布団に後ろ髪ひかれる朝が良いものになった。

 

昨晩みた『美しい彼』は平良がピュアすぎて涙が出た。BLというものはよくわからないけど、自分が経験し得ない人間関係は安心してみられる。自分は男じゃないから、そこに自分は存在しなくていいというのはなんと楽なのだろう。

わたしは純粋を自ら捨てるしかなかったから、せめて創作の世界の純粋でいられる環境にいる主人公は、そのままでいてほしいと思ってしまう事がある。

 

捨てた純粋は戻らない。

失った純粋は見失っただけだならまだ戻るかもしれないけど、捨てた純粋は拾ったところでもう元の場所には戻せない。

 

なんというか、作品というものを通して心がだいぶ動くようになってきたのは快方への第一歩なのかもしれない。かたまって無感情だったところが少しだけほぐれてきた気がする。それがたとえ薬の作用だとしても、本来の泣き虫な自分に戻るとしても、つまらない人間になるよりよっぽどいい。